効果的なランディングページの創り方
DX推進DX用語生産性向上
今回はWeb施策に欠く事のできないランディングページの基本についてご紹介したいと思います。Web初心者や不慣れな方でも、基本を抑えられるように解説いたします!
Private: 佐々木裕之
研究員 / Webディレクター
2018年新卒入社 広告業界でアカウントとして活躍した後、プランングチームへ異動
SNSのプランニングを中心にデジタルコンテンツの企画・提案を行う
- 調査概要
そもそもランディングページとは?
Web担当者になると、まず「ランディングページ」という言葉を覚えてしまいますが、そもそもランディングページ(以下LP)とホームページ(以下HP)の違いは何でしょうか。
LPとは、1つの施策に対して1つの機能に特化したWeb上の着地先(URL)です。なにか施策を行って「つづきはWebで」など案内をした際、Webのどこにアクセスすればよいのか?を明確化した飛び先に当たるページになります。
対してHPとは、訪問者がそれぞれ別の目的を持っていても応えられる複合的な機能をもったサイトです。複合になりやすい機能とは、「商品紹介」「店舗検索」「採用情報」などを指します。
LPに訪問かつ直帰しなかった訪問数は、LPの目的の対象としてカウントできます。ここがHPとの大きな違いです。
HPがすでにありながら別途LPを立ち上げる場合があるのは、一つの目的に集中した施策を展開し、SEOなどの流入対策の効果を上げ、かつ利用者データの収集と分析を目的としているためです。
LPの基本計算式
LPは目的を1つに絞っていますので、結果を計測する明確な計算式があります。
PV×CTR×CVR≒成約数
・PV(ページビュー):サイトに訪れた「流入数」。1ユーザーが複数回閲覧する場合もあり、それらを考慮して、UU(ユニークユーザー数)やセッション数といった数値を計測して使用する場合もあります。
・CTR(クリックスルーレート):バナーやボタンなどの「クリック率」。ボタンが表示された回数に対して、どのくらいクリックされているかを表します。CTRが0%に近いほど、いくらCVボタンが表示されても成約にはつながりません。
・CVR(コンバージョンレート):流入したユーザーのうち、実際にそのLPの目的の成約に結びついた割合です。「成約率」に相当します。
例えばPVが1万、CTR1%、CVRが1%ですと、そのページが1万回表示されると1件成約が取れた計算になります。この場合の成約とは「問い合わせ」「資料請求」「商品購入」「会員登録」など、LPの目的ごとに異なります。
正確にCVRは分母をPVではなくセッション数とするなど、結果に対して差異が生じますが、この式は基本の概念となります。
ランディングページの基本構造
構造も定石があります。こちらが基本レイアウトです。
まず最大のポイントとなるのは、ファーストビューで訪問者へメインコンセプトを伝えることです。その次にページスクロールを誘導し、魅力的でわかりやすい内容で離脱を防ぎ、必要なユーザーへ必要な成約をご案内する、という意図で設計します。
PVは外部からの要素を含みますが、高いCTRとCVRを構築し、コンバージョン(※CV:成約)へ結びつけるかがLPのゴールです。このゴールが不明瞭で機能しない構造を、なにより避けなくてはなりません。
ランディングページに必要な3つのボタン
LPサイト構成に欠かせない要素がこちらです。
・ファーストビューのCVボタン
・CVの追従バナー
・ページ下のクローズ用CVボタン
これらは、訪問者が決断した際、いつでもCVボタンが押せるようにするための機能です。意識しないと調整不足が起こりやすい部分で、結果に大きく影響します。
LP訪問後、LPの目的と指向が一致したユーザーに期待するアクションは、CVボタンのクリックです。これをページスクロール中のどこからでもすぐにアクセス出来る設計にしておかないと、サイト外への離脱を誘発してしまいます。一画面に複数あると興味が失われますので、ファーストビュー、中盤、クロージング(ページ下部)の三段構えで常時クリック可能な状態を形成します。
なによりユーザーにとって不快でなく、探さずに見つけられる、押しやすくて心地よいCVボタンの設計が重要です。
まとめ
これらの基本を抑えつつ、各所のブラッシュアップを続けることがランディングページ作成の妙といえます。
ネットビジネスが一般化した現代において、LPはビジネス構造そのものであり、収益を生み出す根幹にあたります。
知恵と勇気と工夫によって、すばらしいランディングページを創りましょう!