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3D広告は新しいスタンダード?その強みと課題とは

DX用語

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ここ数年、東京や大阪等の大都市を中心にゴーグルなどのデバイスを必要としない形で3次元映像のように立体的に表示させる3D広告が次々と登場しました。従来の平面的な広告から進化したこの3D広告は、見る人に圧倒的な没入感とエンゲージメントを提供する、次世代の広告手法として注目を集めています。

今後この3D広告はOOH、さらに広告全体の新しいスタンダードとして定着していくのでしょうか?そのメリットから抱える課題も含めてご紹介していきたいと思います。

調査概要

3D広告がもたらすインパクト


顧客体験の革新





従来の広告では表現できなかった商品やサービスの魅力を、リアルな立体映像で訴求できます。顧客に強い印象を与え、記憶に残りやすくします。その結果、購買意欲の向上やブランド認知度の上昇に繋がると考えられます。

新たな顧客層の開拓


3D広告、特に新宿駅近くのクロス新宿ビジョンのような人の往来が多い場所の巨大ビジョンでは、従来の広告では訴求しづらかった層にも効果的にアプローチできます。
待ち合わせの際や信号待ちの時、広い世代や外国人観光客の興味を引くことが可能です。


SNSでの拡散効果


3D広告はそのインパクトからSNSでの拡散効果が期待できます。現在3D広告に限らず、OOH全体が写真撮影→SNSでの拡散が注目の的です。特にこの3D広告では動画の形でインパクトを持って撮影、拡散が行われるため3D広告を直接見た人以外へも広くリーチすることが期待できます。
そしてSNSの投稿を見た人が「実際に見てみたい!」と、広告そのものを目的にその場を訪れる…といった副次的な広がりも起こっています。

3D広告導入における今後の課題


制作コスト・アイデア


3D広告、特にクロス新宿ビジョンのような大型ビジョンに掲示される広告の場合にはその制作にかかるコストや期間も懸念点となります。立体的に見えることを前提とした演出やデータ制作が求められるため、通常の3DCG制作よりも工数がかかることは前提となります。
現在、この課題を解決するためにクロス新宿ビジョンでは既存の「巨大猫」の映像をフォーマットとして、広告主は通常の2D動画を用意すれば気軽に出稿・導入ができるプランも用意するなど、様々な取り組みが行われています。

効果測定の課題


こういった3D広告に限らず、大型のOOHはその効果測定が他媒体と比較して難しいとされていました。実際にどれだけの人にリーチできているのか?また、予想されるのかといった点の客観的なデータが取りづらかった現状があります。

しかし、近年ではGPS機能を持ったスマートフォンの位置情報を収集・分析することOOHと接触した人の数や属性をある程度収集できるようになってきています。

まとめ


今回は3D広告、特に屋外で見られる大型のビジョンに掲載される広告についてご紹介しました。ゴーグル等のデバイスを使用せずに立体視できる3D広告は今後大型ビジョンだけでなく、街中のサイネージなどでも普及する可能性を秘めています。
その技術的な特性を捉えることはもちろん、立体ならではのクリエイティブも念頭に置くことでより効果的なプロモーションが実現できるでしょう。

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